2009年11月19日木曜日

ボジョレーヌーボー 2009 の低価格化は、割り箸を使うよりも環境に悪い

50年に1度のいい出来だ!」と評判のボジョレーヌーボーですが、今年は低価格化も話題になっています。

何でも、「低価格で提供するために、ガラスびんをやめてPETボトルを採用、軽量化によって運送コストをカットした」そうです。良い品物をお安く提供してくれるなんて、何とも消費者に優しいんだろう。また買っちゃおうかな?

タイトルから、そんなウマイ話ではないと察して読んでいただいてますよね。

そう! コストカットのためにPETボトルを使ってもらっては困ります

PETボトルをリサイクルするには、原料から製造するよりコストがかかります。しかも、飲み口の下に残るフタのリング部分の成分がPETではないため、純度が落ちて製品価値も低くなってしまいます。実質的には、利用方法は繊維にするくらいしかないようです。

PETボトルなど、再利用のきかない材料を使わないことが、世の中の流れのハズなのに...

ワインをPETボトルに詰めようと思ったのは誰なんでしょう?
末端の消費者ではないでしょう。小売店さんもそんな発言力はなかろう。ワインの生産をしている現場では、品質へのこだわりがあるし,瓶詰め(ボトリング)する工程や設備の手直しが必要なので、わざわざPETボトルにするはずないよなぁー。 となると誰の知恵? 

間に入った誰かが、コストカットを前提に考えて、生産者側にも消費者側にもPETボトルを押しつけたのでしょうか?
本当のところは、私たち庶民には分かりませんが、PETボトルのほぼ全量がゴミになるとかんがえると、石油資源の無駄遣いだし、二酸化炭素などの排出増にもつながっています。

日本では、マイ箸・マイバックと頑張っていると思うのですがボジョレーヌーボーのPETボトルが売り出されるなんて、どういうことでしょう!!

ニュースやワイドショウでの露出が多いだけに、「飲まない人はいませんよ!」と刷り込まれてしまいます。その上、「50年に一度」「低価格」といった宣伝文句を素直に受け取り、疑問にも思わず「よかったよかった、とPETボトルを捨てていくことは避けたいものです。

このあたりの本から、リサイクル社会について知っていくのはいかがです?



今回の『とぜんなか』は、いかがでしたか?
こんなことを感じた・考えたってことですので、怒らずに笑ってやり過ごしてください。

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